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2022年 年頭にあたって(会長 須田 寬) [2022.1.01]

年頭にあたって

会長 須田 寛

 

新年おめでとうございます。年頭にあたり会員の皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げます。

鉄道友の会創立69年目の新春を迎えました。私は会長就任後なるべく大勢の方に入会していただくこと、即ち会員の増強に努めると共に鉄道に興味を持つ方々又研究をされる方々のために、そして日本の鉄道文化を守るためにも鉄道遺産の保存に努力することを皆様方によびかけてまいりました。幸い皆様のご努力の結果、会員数もここ数年3千人の大台を維持することができました。又後者についても関係会員の格段のご尽力もあって鉄道構造物や鉄道車両の国の「重要文化財」指定が相次ぎこれを契機に鉄道遺産の保存の重要性が多くの方々の共感を得る等の成果を得ることができました。今年はこれらの努力に加えて会員の皆様にさらにお願いがあります。それは鉄道写真にかかわる”撮り鉄ブーム“に関してであります。各地で鉄道写真の撮影をする方々が激増し撮影場所乃至位置をめぐってトラブルが頻発し傷害事件に至ったことも大きく報道されました。又撮影に際し他人の土地に無断侵入する等の苦情も後を絶ちません。勿論会員でこのようなルールを守らない人はいないと確信しますがさらに一歩進んでこのような撮影現場ではルールを守った行動をとるようなよびかけを多くの方々にしていただけないかと思います。鉄道に興味を持つ方々や鉄道研究者にとって写真撮影は大切な又それ自体楽しい有意義な行動です。 会員の大多数は写真撮影も熱心にされていることにかんがみ現状では鉄道写真の撮影が世間の拒否反応を抱きかねないかと心配です。このためわれわれの自戒を含め敢えて年頭にあたってお願い申し上げる次第です。

幸いコロナ禍も小康状態となり、中止延期の続いた支部活動(行事)も再開されつつあります。しかし従来の行事の単なる「復活」でなくウイズコロナと言われる当面の世情にふさわしいようなルールを守った新しい安全な(本部)支部行事を今年は積極的に展開していきたいと願っております。友の会活動とくにその行事への参加が交通安全確保につながり又それを促進できるような展開となるよう期待する次第です。そして今年をコロナ禍から会の再活性化を図る大切な一年としたいものと思います。今年もどうかよろしくお願い申し上げます。

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