2019年鉄道友の会島秀雄記念優秀著作賞の贈呈式が、2019年12月14日(土)12時30分から、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で開催されました。
島秀雄記念優秀著作賞は、鉄道または鉄道趣味に関わる優れた著作物または著作物に関わる功績を選定し、もって鉄道および鉄道趣味の発展に寄与することを目的として2008年に創設された賞で、12回目となる2019年は、2016~2018年に出版された書籍や達成された功績の中から下記の4件が選定されました。
<単行本部門> ※発行日順
・久保ヒデキ「定山渓鉄道」北海道新聞社(2018)
・風間克美「地方私鉄1960年代の回想」OFFICE NATORI(2018)
<定期刊行物部門>
・山本直弘「駅ナンバリング考」(交友社『鉄道ファン』2017年12月号~2018年3月号掲載)
<特別部門>
・「全国蒸気機関車配置表」(イカロス出版)の出版に対して
当日は、列席者(受賞者、出版関係者、鉄道友の会関係者など34名)の紹介が行われた後、須田寬会長からあいさつがあり、貴重な資料を収集し、出版された受賞者や出版社の努力に敬意を表するとともに、ますます研鑽を深めて素晴らしい作品を出版し、鉄道文化に貢献していただきたい旨を述べられました。
続いて、大賀寿郎選考委員長より、選定経緯と、各作品に対する選定理由、受賞作を選定した経緯などについて報告がなされ、出版不況と言われる中で出版に努力されている編集者の方々に敬意を表するとともに、今後も優れた作品の出版を期待したいと講評されました。
選考過程の報告後、授与式に移り、須田会長より各受賞者に対して表彰状と0系新幹線電車をデザインした記念盾、目録が手渡されました。
式の終了後、受賞者を代表して久保ヒデキ氏より受賞の挨拶があり、今回の受賞作品の執筆に至った経緯、かつて小熊米雄先生(元北海道支部長・故人)の薫陶を受けたことがベースになっている旨のエピソードを披露していただきました。続いて、昼食を兼ねた懇親会が開催され、和やかな雰囲気の中で14時30分頃に散会しました。
なお、次年の島秀雄記念優秀著作賞は、例年通り2020年1月~3月で公募を実施し、2020年6月頃に受賞作を決定する予定ですので、ふるって推薦いただくようお願いいたします。詳しい推薦要領などは、「RAILFAN」誌上またはJRCウェブでお知らせします。
(写真は2019年12月14日アルカディア市ヶ谷にてRAILFAN編集部撮影)