2018年のローレル賞に選定された東武鉄道500系リバティに対する贈呈式が、9月30日(日)に開催されました。
贈呈式は11時20分より浅草駅3、4番線ホームで行われ、東武鉄道関係者および鉄道友の会の役員関係者の合計約30名、鉄道友の会一般会員54名が参加しました。まず須田会長から、「東武鉄道は長い歴史があり、色々な線路条件の異なる路線があり、500系は各線区に適合するよう居住性・快適性・安全性を追求された車両であり、そのために新しい技術をたくさん導入されている点に特色がある。また、安全性のため機器類を二重系とし、お客様サービスと言う点でも新機軸を立てている点が今回の受賞の理由である。この車両は日本の民鉄に新しい風を吹き込んだと言っても過言ではないと思う。」との挨拶がありました。
続いて、選考委員会の加藤委員長からは、「2017年1月1日から12月31日までに正式に営業運転を開始した44車種の対象車両から、候補車両を18車種に絞り、会員の投票結果を参考に選考委員会で慎重な審議を行った結果、500系は最新水準の装置・機器を搭載し、安全性の向上と環境負荷の低減を図り、正面は貫通式でありながら斬新な形状を採用、3両編成を基本に2編成までの併結を前提とした設計を生かし、幅広い運用を実現している。速達性と快適性を兼ね備えた特急車両として特急運転網の歴史に新たな風を吹き込んだことを選考委員会で高く評価し、ローレル賞に選定された。」との選考経過報告がありました。
次に、表彰状と記念盾の贈呈に移り、まず表彰状が須田会長から東武鉄道の都築豊鉄道事業本部長へ、続いて記念盾が久保副会長から吉野利哉車両部長へ手渡されました。そして、受賞者を代表して都築本部長より「約60年の歴史を持つローレル賞をいただき関係者一同喜んでいる。500系は従来の特急と異なり、3両固定の列車であり、増解結をすることにより6両での運用も可能となった。路線網は一都四県にわたり、あらゆる地域に定期運行している。営業開始し約1年半が過ぎ、観光輸送・ビジネス輸送に多くの方に利用いただいている。今回のローレル賞受賞を励みに、今後もより多くの皆さまにご利用いただけるよう、また、愛され続けられるよう、努力をしてまいります。」との挨拶がありました。
最後に、関係者によるテープカットと記念撮影が行われました。式典終了後、12時40分発の臨時列車で撮影会場の南栗橋車両管区春日部支所まで乗車しました。下車後、集合写真を撮影し、その後、編成外観の撮影、運転台等の撮影を行い、14時00分に予定どおり終了しました。今回は台風24号の接近に伴い開催が危ぶまれましたが、何とか天気も持ち、無事終了しました。
今回の贈呈式の開催にあたり、多大なご配慮をいただきました東武鉄道株式会社の関係者の皆様に、厚くお礼を申し上げます。