2017年鉄道友の会ローレル賞に選定された静岡鉄道A3000形に対する贈呈式が10月7日(土)に開催されました。

くす玉開披

式典は静岡鉄道新静岡駅で13時30分より開始されました。まず、鉄道友の会須田会長から挨拶があり、「この車両は最近開発された最新鉄道技術を取り込んだ車両であり、同時に安全・快適であり、この地域に相応しい色々な特色を盛り込み、地域に密着した車両として製作をされた。また、この車両を拝見すると静岡鉄道殿は新しい車両の分野を開かれたような気がする。鉄道はＪＲを含め大都市圏の大手民鉄と地方民鉄に大別して二種類に分類されるが、地方中核都市圏鉄道という第三の分野を創られたのではないかという気がする。他の地方私鉄と違い大手民鉄の中古車でなく新車を導入し、大都市圏と同様なフリークエントサービスを提供されている。新しいジャンルの鉄道が生まれつつあると感じる。この車両はその象徴になるような意義ある存在ではないかと思える。」と述べました。

須田会長による挨拶

総合車両製作所 前田常務取締役の祝辞

続いて加藤選考委員長から選考経過の説明があり、現在の鉄道車両において確立、熟成された高い信頼性を持つ技術をバランスよく選択され、既存の1000形車両との部品の互換性、信頼性を維持しつつ、保守・点検整備の統一化が図られた点が特徴である。新しい技術をバランス良く採用されて安全性の向上と環境負荷の低減を図られ、地域鉄道に合致した車両として製作された点を高く評価した旨の説明がありました。

加藤選考委員長の選考経過報告

その後、表彰状が須田会長より静岡鉄道酒井公夫代表取締役会長へ手渡されました。続いて記念盾が、柚原副会長より今田智久代表取締役社長へ手渡されました。

表彰状贈呈　須田会長(左）、静岡鉄道酒井代表取締役会長(右）

記念盾贈呈　柚原副会長（左）、静岡鉄道今田代表取締役社長(右）

2番線に停車中の3001編成で、受賞記念プレートの除幕式が、須田会長、来賓の総合車両製作所前田秀幸常務取締役、今田代表取締役社長により執り行われ、受賞者のご挨拶を今田代表取締役社長より頂きました。

A3000形車内に取り付けられたローレル賞プレート

静岡鉄道　今田代表取締役社長による受賞御礼

その後、記念撮影を行い、くす玉開披が行われた後、14時9分にA3001編成に関係者および鉄道友の会会員が乗車し、長沼駅に向けて出発しました。長沼駅に到着後は、同駅に隣接する車庫構内にて全員で記念撮影を行い、また留置車両の撮影会を行いました。撮影会の終了後、新静岡までの回送列車に乗車させていただき、解散いたしました。

撮影会でのA3000形並び

撮影会ではA3000形の編成写真を撮影

今回の贈呈式の開催にあたり、多大なご配慮をいただきました静岡鉄道株式会社の関係者の皆様に、厚く御礼を申し上げます。