ブルーリボン賞は会員の投票結果を基に選ばれます。西日本旅客鉄道(JR西日本)・東海旅客鉄道(JR東海)共同開発の285系電車「サンライズ・エクスプレス」は得票率40%と,第2位以下に大差をつけ,第1位となり,ブルーリボン賞に選定されました。
国鉄時代の1970年代半ば以来,約四半世紀ぶりに開発された「新しい時代のニーズを盛り込んだ電車方式の寝台車両」で,さわやかな夜明けを感じさせる流麗なスタイルやデザイン,各種の寝台設備やのびのび座席などが,会員に高く評価されたものです。
スカイレール200形車両は,一見,鉄道車両には見えない姿ですが,れっきとした鉄道であるこの車両は「軌道法」により建設された“新しい交通システム”です。例えれば,懸垂式モノレールと索道(コンドラ)を足して2で割ったようなものとも言えるものでしょう。
傾斜地の宅地開発に伴い,環境面への配慮から自動車交通利用を避けるべく導入された交通機関です。鉄道システムには必須である安全運行のための閉塞システム(ATC)を完備,発車・停車といった助走・減速システムにはリニア駆動という新技術を採用しています。このように,傾斜地の輸送機関としては顕著なものがあり,我が国の新しい交通システムとしてのパイオニア性を高く評価し,また,今後の発展を願い,ローレル賞に選定することとなりました。